国立教室ができるまで
木と土壁でできた、皆さんに自慢したくなる、
とても気持ちの良い教室です。
一橋大の西側に土地を見つけてから着工するまでに1年以上かかりそうだったので、土地が雑草だらけにならないよう、マルチの代わりになる麦を撒きました！
その後、着工するのですが「赤ちゃんから大人まで、教室に来て下さる全ての方にとって、安心・安全で心地の良い空間にしたい」と、昔ながらの素材や工法にこだわった結果、幸運にも、日本の土と木で「家」を作ることのできる建築家、愛知県の丹羽明人アトリエにお引き受けいただき、教室作りが始まりました。
はじめは、大工さん
建前では、たくさんの柱を組んで、1日で棟を建てて下さいました。
大きな柱を槌を使って繊細に調整しながら、教室の骨組みが出来上がっていく姿に力強さと、木材建築を続けられている大工さんの信念を感じました。
施工が進む中で、MUSIC DONUTならではの円形の教室を実現するため造られた壁の骨組みが美しい曲線を描く姿に、いよいよMUSIC DONUTの建物を作っているのだということを実感し、ワクワクしました。
次に左官都倉さんが、土壁の下地となる、とても綺麗な木舞を編んで下さいました。
建物中を取り囲む細かい格子。 職人さんの繊細な手仕事に、只々驚くばかりでした。
その美しい木舞の上にいよいよ土壁を塗ることとなったのですが、職人さんのご厚意で、教室に通う子どもたちにも土壁を塗る体験をさせて頂きました。 子どもたちにも、私たちにも、思い出深い1日となりました！
仕上げでは、左官都倉さんのきめの細かく表情のある美しい壁が塗られて、ひんやりと、かつ温かみのある壁が教室を包み込んでくれました。
壁が乾いたら、また大工さんが入りながらの、電気屋さん、美しい木建を愛知から運んで下さった建具屋さん、丸い畳がピタッと収まらず、何度も何度も来て下さった畳屋さん、教室の植栽を選んで下さった国分造園さん、最後にミュージックドーナツのシンボルとなる看板を製作して下さった星工芸さん… たくさんの職人の皆さんの高い技術と思いが結集した教室が出来上がりました。
何でも、みんなの力を合わせてモノを作るのは楽しい！
思う存分味わって下さいね！！
設計：丹羽明人アトリエ
施工：自由設計の家 株式会社 内田工務店