MUSIC DONUT への想い
15周年によせて
幼いお子様のお母さんは、お母さんになりたてです。
急にお腹の中から出て来た小さな命を、どうやって守ればいいのか、どうやって育てればいいのか、みんな不安で、みんな必死で、一生懸命に毎日を過ごされています。
子どもが生まれてからの約5年間、お母さんたちは自分のための時間もなく、文化や情報を取り入れる余裕もなく、仕事以外の全てのエネルギーを、子育てに注いでいらっしゃいます。 1年前のことを思い出すことすらできないほどです。
「全力で褒めてあげたい!!」いつもそう思って、見守っています。
そんなお母様方と、ご家族と、お子様と、一緒に過ごしてきた15年。
週に1回お会いするお母様方やご家族は、私にとって友だち以上の、温かい友だちです。
子どもと一緒に聴いて遊んだミュージックドーナツの音楽をいつか聴き返した時に、そのうたがその頃の子どもとの楽しい思い出を、ご家族に運んでくれたら最高に幸せです。
ミュージックドーナツでの時間は、お子様だけでなく、お母様方にとっても、抱えている荷物をそっと卸して、日々成⻑するかわいいお子様と向き合う楽しい時間になってほしい、そう願ってレッスンをしてきました。
また、ミュージックドーナツのプログラムは、私が現場で実践して...修正して...の繰り返しで完成しました。 私が投げかけたことに対して子どもたちができること、できないこと、楽しいこと、楽しくないことを私に見せて、教えてくれたのです。
ミュージックドーナツに通ってくれた子どもたちの中で、一番大きい子は20歳を越えました。 成⻑した子どもたちに会えると、タイムマシンで未来に行けた気持ちです!
前に向かって進む子どもたちから、昔と変わらない彼ららしさと、ちょっと誇らしげに自立しようとしている姿を垣間見ると、泣きそうになります。
気が向いた時に、ふらっと顔を見せて下さいね!
山下 真木子